プレゼンテーション・コンサルティングの嬉しい結果報告

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プレゼン・コンサルの
嬉しい結果報告がありました!

「8分のプレゼンなのに、
どうしても10分以上かかってしまう、
どうしたらいい?」

パワポ資料をしっかり作り込んで家で練習しても、
どうしても10分超えてしまう。
もう自分ではどこをカットしたらいいかわからない。

そんなSOSの連絡をくれたMさん。

新規事業のビジネスプランコンテストのプレゼンテーションです。
85組の応募中、9組のファイナリストに残ったMさん。

熱い想いと、ビジネスとしての魅力をどう伝えるか。
制限時間は8分です。

Mさんは、このビジネスコンテストに応募する前に
「きき脳コンサルティング」を受けてくれていたので、
自分のやりたいこと、ミッションをある程度明確化できていました。

そして、するっと書類選考通過。
最終選考にも通過して、いよいよ最終プレゼンです。

「今の状態のプレゼンをやってみて」

パワポデータを持参してもらい、実際にプレゼンテーションしてもらいました。

デザインも美しく作り込まれたパワーポイント。
細かいことまで正確に系統立てて伝えようとしている原稿。
そして、熱い想い。

それら盛り込まれていることは、とてもよくわかりました。
そして、かなりの時間をかけて準備したであろうことも。

「削ろうとしたのでは、削れない」

時間は、13分。
あと5分短くしなければなりません。

自分では、もうどこを短くしたらいいのかわかりません。
どこも重要なのです。

Mさんだけではなく、
「時間を短くしなきゃ、文字数を減らさなきゃ」
という人がおちいりがちなのが、
「削れる場所」を探すこと。

でも、多くの場合、削ろうとしたのでは、削れません。

「で?なんのためのプレゼンなの?」

13分のプレゼンを聞いて、私が一番に言ったのは
「何のためのプレゼンなの?」
ということです。

Mさんは、一生懸命答えてくれます。
13分のプレゼンの中身を要約して答えようとしてくれています。
どんなに自分が熱い想いを持っているかということ、
作りたい商品がどんなに素晴らしいかということ、
どれほどこのビジネスが地域のためになるかということを。

「うん、それはわかったんだけど、どうしてそれをプレゼンするの?」

「えっと・・・」

85組の中から、9組残ったんだよね?
ファイナリストのビジネスプランは、きっとどれも素晴らしいはず。
その9組によるプレゼンテーションなんだから、

私のビジネスプランってイケてるでしょ!

っていうのをわかってもらうためのプレゼンなんじゃないかな?

「そう!そうなのよ!」

「じゃあさ、『私が作りたいのはこれです!』っていうのは、どこで出てくる?」

「この辺・・・(プレゼンの真ん中の方)」

「そこまで『〇〇とは』っていう理論を説明と市場の動向だよね。」

「それがわからないと、この商品の魅力と可能性がわからないから」

「うん、そうだね。
ただ、どんな商品を作りたいのかわからないまま理論を聞かされると、
なんでそういうこと言ってるのかわからなくて、
聞いてる側はしんどいよね。」

「そっか」

「じゃあ、ちょっとデータ貸して。」

とパワポ資料を印刷して、ハサミを持ってきてバラバラに。

人が「知りたい」と思う順番に並べ替えます。

一枚のパワポも3枚くらいに切り分けたり、
テープを持ってきて、違うページをくっつけたり。

付箋を持ってきて、なんのための画像なのかを整理したり。

どっぷり2時間。

私のビジネスプランいけてるでしょ!
それはね、こんな商品を作るビジネスなの。
私が使いたいのはこの地域資源でね、
それってこんなに可能性があるし、
こんな課題が解決できるんだよ。
それはこういう背景があってね、
今、日本でも世界でもこうなの。

という人が「知りたい」という欲求に沿ったプレゼンの流れに作り直しました。

で、時間は短くなったの?

流れを作り直した後、実はコンサルの時間内では計っていません。
なぜなら、ここから本人による落とし込みが必要だからです。

その時にはもう、Mさん自身で「必要なもの」がはっきりと見えていました。

何を言わなければならないのか。
言わなくてもいいことは、何なのか。

軸がしっかりと見えたら、

「これとこれを削ろう」

ということをしなくても、時間は短くなっているはずです。

パワポは「読んでもらう」ためにあるのでは、ありません。
話をビジュアル的にわかりやすくするためにあります。
そういうことも踏まえつつ、あと1週間で再構成してもらうことにしました。

そして、ドキドキの本番をおえて・・・

結果は、優秀賞でした!

大きな会場でのプレゼンテーション、かなり緊張したことと思います。

それでも、
プレゼンテーションの目的、伝えたい軸をはっきりとさせた
Mさんのプレゼンテーションは、
説得力も納得感もある魅力的なプレゼンテーションでした!

これからのビジネスプランの展開、私も楽しみにしています。

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