絵本作家のぶみさんの「わたしおかあさんだから」の炎上に思うこと

のぶみさん「わたしおかあさんだから」の炎上に思うこと。
絵本セラピスト®︎の端くれとして考えてみました。

まずは、思ったこと、考えたことの過程をすっとばして、
結論から。

「絵本セラピー®︎ってやっぱりいいな。」

です。

すっとばしすぎで???ですね。

これは、
のぶみさんが絵本作家だと言うことは全く関係ない結論です。

のぶみさんの炎上についてはまとめサイトなどが色々あるので、

それぞれ検索していただくとして、ここでは簡単に。

のぶみさんが作詞した

「わたしおかあさんだから」という詩に対して

「呪いだ」
「我慢や自己犠牲の強要だ」
「母じゃない女性をバカにしている」
「母ですけど自由ですけど何か?」

というような反論のような意見で炎上しているという話題。

それがなぜ「絵本セラピー®︎っていいな」につながるのかを書いて見ます。

絵本は、
文章が簡潔で、
ほとんどの絵本は長くても20分もあれば読めてしまう。

絵も、どんなに緻密な絵だとしても、
ひとつの本の中に収まる大きさ。

だからこそ、
いろんな見方ができるし、
とらえ方ができる。

それを生かしているのが絵本セラピー。

絵本セラピストとして、講座をしていると、

「ひとぞれぞれ本当に違う」
ということがよくわかります。

さらに、
「違うけど、みんなOK」

ということもよくわかります。

さらにさらに、
「そうか、私はだからこう考えていたんだ。」
と気づきます。

さらにさらにさらに
「あの人は、今こういう状況だからこう考えるのかもしれない」
と人をそっと思いやったり労ったり、
だから、なにもせずにそっとしておけたりします。

だけれども、逆に考えると

どう捉えられるかわからない、

思ってもいない心の傷に触れてしまうかもしれない。
ただ単に感想をシェアするだけでは、喧嘩や討論にもなりかねない。

その怖さもあるけれど、
なぜか、絵本セラピーの会場では、

喧嘩や討論にはならない。

これまでに、険悪になった絵本セラピーを経験したことはありません。

 

その理由を私なりにまとめてみました。

絵本セラピー®︎の講座の場合は
絵本セラピスト®︎がナビゲート役をするので、

ある程度、そのようなことも想定して、
プログラムを組んでいます。

そして、同席した人たちが
思ったままの感想や思いをシェアして
どんな感想でも受けいられれる
という安心安全の場所づくりをしてから、

その日のメインとなるプログラムの絵本に入っていくので

どんなに違う意見が他の人から出たとしても、
不思議と
「私と違うけど、そんな見方もあるんだ。」
と受け止められるのです。

 

今回炎上したのぶみさんの詩。

「詩」も絵本と同じように簡潔です。

時間にすればあっという間に読めてしまう。

それが歌になって、有名なだいすけおにいさんが歌っている。

あっという間に認知される。

短くて簡潔だからこそ、

あっという間に伝わるし、あっという間に受け取れる。

そして、いろんな受け止め方ができる。

 

のぶみさんの詩に対しての批判の声は、

「母はこうあるべきと言う我慢や自己犠牲の強要だ」
「母じゃない女性をバカにしている」
「母ですけど自由ですけど何か?」
「母性神話の呪いだ」

というようなものが見られました。

一方で、

「子育てによって思ってもいなかった新しい自分にであえた幸せ」
「私もそうだった。」
「お母さんにならなければこれが喜びだと感じられなかった」

などという声も。

 

絵本セラピー®︎では、

たとえば、「りんごが食べたいねずみくん」を読んだとき

りんごがたべたいねずみくん (ねずみくんの小さな絵本)

ある人は、

「ねずみくんは自分が欲しいなら、ぞうやきりんにちゃんと伝えるべき」

とねずみくんへ厳しい意見を言う人もあれば

またある人は

「ちいさいねずみくんがりんごがとれなくて困っているのに

ぞうさんやきりんさんは『とってあげようか』って声をかけるべきでしょ。」

という。

どっちが「べき」なんでしょうね。

かと思えば、

わたしは

「願望実現の話だ。そうか、望めば叶うとはこういうことだ。」

と思い、

協会代表のたっちゃんは

「チームワークの話だ」

と思ったそうです。

ねずみはりんごがほしいのに届かない、
ぞうやきりんはとっていくけど、、、、というシンプルなお話です。

それで、この感想のバリエーション。

 

大人が集まって絵本を読んで、
感じたことをシェアしていくのが絵本セラピー。

その場づくりをするのが絵本セラピスト®︎

のぶみさんの詩も、
いろんな意見を書き込んだ人たちが一つの場所に集まって、
絵本セラピー的に、
思ったことや感じたことをシェアできたら
すごく気づきの大きな時間になりそうだなと思ったのです。

同じ絵本を同じ空間で読んでもらって、
感じたことをシェアしてみると、

え?そこ?

という感じ方をする人もいて、
あらためて自分の今いる場所に気づく。

でも、ひとりで読むと、
「普通こう思うでしょ」と
そう受け取るのが当たり前のように思ってしまう。

本当に、どう感じるかは

「今」の「その人」のアンテナ次第。

先日の絵本セラピー®︎の講座でも話題になった

「ぼくお母さんのこと」

ぼく おかあさんのこと…

この絵本を初めて読んでもらった5年前。

私は、
「これって軽くネグレクト(虐待)?」

と思いました。

お腹が空いている子供がいても寝ているお母さん。

3日間同じ靴下を履いている子ども。

そこにしか気持ちがいかなかったのです。

でも、今、

「どんなことを口で言ってても、うさぎさんの子供はおかあさんが大好きなんだな」

「お母さんも、きっと忙しい中、気力体力ともに精一杯なんだな」

と思います。

また5年後はどう思うかわかりません。

どう思う自分もOK。

どう思う他人もOK。

どう表現する作者もOK。

炎上は気の毒。

 

詩や絵本を通して誰も攻撃してはいないし、

詩や絵本は価値観をおしつけてはいない。

今の私はこんな風にうけとっちゃうな、

あの人はあんな風にうけとるんだ。

一歩すすんで、なぜかな?

ま、いっか。

で、

いつか、

この歌を聴いても平気になったとき、

何かが癒されたのかもしれませんね。

ネット上では、どうしても同調か反論かしかわかりにくい。

絵本セラピスト®︎が作る
絵本セラピー®︎の場のように、
リアルな空間で

どんな感想をもっても安心安全な場所で、

自分の気持ちや考えを表出できる、

そんな時間が持てたなら、
「べき」「ねば」から解放されて、

そのまんまの自分で、
もっと楽に生きられるのかもしれません。

絵本セラピーは、
強要することなく、
自然に自分で自分を俯瞰させてくれる、
鳥瞰させてくれます。

私も、
絵本セラピスト®︎の一人として
そんな安心安全な場所を
作り続けていきたいなと思いました。

ということで、

のぶみさんの詩の炎上から

「絵本セラピー®︎ってやっぱりいいな」と思ったことを書いて見ました。

絵本セラピスト協会認定 絵本セラピスト®︎ 福井一恵

これからの予定

「夏休み企画!キッズ・アナウンス講座」

【日時】
2018年7月26日(木)15:30〜17:00 (1~3年生)
2018年7月27日(金)15:30〜17:00 (4~6年生)
✴対象学年じゃないクラスへの参加もOKです。
兄弟での参加なども、日程の都合の良い方でご参加ください。
【場所】
松山市湊町5丁目2-2 伊予鉄西ビル2F
いよてつカルチャースクール
http://www.iyoplan.jp/culture/
【申し込み】
0120-141-413(平日9:00〜18:00)
いよてつカルチャースクール

★読み合いっこで楽しむ「大人のための絵本セラピー®︎」
(NHK文化センター)

毎月第1・第3月曜日 10:30〜12:00
NHK文化センター松山教室 

★録音して楽しむ「朗読講座」(NHK文化センター)

毎月第2金曜日 10:30〜12:00
NHK文化センター松山教室 

 

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